・・・・・・遠くで祭りの喧騒が聞こえる。 カランコロンと下駄の心地いい音、お囃子の笛の音、子供たちの歓声。 先ほどまで、すぐ近くにそれらの音を聴いていた。 今も、聞こうとすれば、すぐ近くに聞くことができるのかもしれない。 けれど今、聞こえるのは、自分と目の前に居る男との熱い息遣いだけ。 手を引かれて歩くうちに、いつの間に道をそれていたのだろうか。 息もままならない状態に、それすらも思い出せない。 何日ぶりだろう。 街から街へと旅を続ける恋人と会うのは。 元々人に構われるのは好きじゃない。むしろ嫌悪していた。 だから、この男との関係は自分にとって、自分を保てると思っていた。 傷つけずに、傷つかずに、心を乱すことも無く・・・。 それなのに。 手が触れただけで、泣きそうになった。 余裕の無い、こんな自分の姿は知らない。 「んっ・・・飯っ・・・は・・・や・・・」 たかがキスひとつで、この男は何もかも消し去ってしまう。 戸惑う俺の、ささやかな抵抗も、軽くねじ伏せて。 「食・・・寂しかったですか?」 息もつけないキスの合間に、たずねられても、声も発せず、ただただ男の顔を見上げるだけ。 闇に包まれたように、何も見えない。何も、聞こえない。 目の前に居る、ただ一人の男を除いて他は、何も・・・。 「あなたが、欲しいです・・・。」 耳元でささやかれた言葉に、うっとりとして目を閉じる。 もう何もいらなかった。 戸惑いも、言葉も。 何もかも暗闇に捨てて、この温もりだけを抱きしめた。 ・・・終? ******************************************************* 7月16、17日と連夜で繰り広げられた、あんこさん宅での絵茶! 擬人化で絵茶参加は初めて!という記念すべき日でもありました・・・! 私は字書きだし、視姦かな!と思っていたんですがっ! 参戦することができました・・・! あんこさんとくようさんの描かれた絵にSSをつけるという・・・! 今思えば初対面だったのにスゴイな!って感じですが(笑) (だって飯食エロに飢えてたんです俺v エヘv) しかし、こんな参加方法もあるんだー!と目からウロコでしたよ! 私がその昔、茶を良くしてたときはまだ絵茶なんてそんなに出回ってなかったような・・・!って書くと、自分どんだけ昔の人なんだって感じですね!(笑) 皆さん遊んでくださりありがとうございましたvvvv ココではそのSS部分だけアップ。 タイトルも付けてみました。(安易バレバレだけどな!) このSS単体だとなんてこと無いSSですが、絵がスゴイんです!破壊力抜群です・・・! あんこさん宅にあるので是非観に行ってみてください・・・! あんこさん宅はコチラ。裏ページに展示されています♪ で。 このページのどこかに、この後を書いたテキストへのリンクがあります! 内容がアレなので、18歳以上の方かつ腐女子、自己責任で見れる方限定でお願いします。 背後にも気を付けていただきたい・・・! リンクがわからない!けど見たい!って方はメールでお問い合わせを受付します。 のっけから裏ばっかで申し訳ない・・・!笑 ココまでお読みいただきありがとうございました!!! 2006/7/21 ☆サイト改装に伴い、裏ページの場所も変更になりました。 お手数ですが、探しなおしてください! 2006/9/5 |