「ちょっと、バイキンマン!?」 「・・・へっ?あ、ドキンちゃん、どうしたのだ?」 リビングにて、甘めのミルクティを飲みながらぼんやりとしていたらしい。 いつの間に来たのか、目の前で大声で叫ぶように呼ばれてやっと気づいた菌を、ドキンちゃんが同じテーブルについて怒ったような顔で睨み付けていた。 クーラーの効いている室内が肌寒くて入れて、そのカップを手のひらに包んでいた暖かかったミルクティは、いつの間にか冷め切っている。 「どうしたの、じゃ無いわよ。ボーっとして!何回呼んだと思ってるのよっ!」 「ご、ごめん。」 「この前の七夕祭りからずーっと上の空じゃないのよ!私の浴衣ドコにやったのって聞いたの!」 浴衣と言われて、ドキンと胸が鳴った。 「あ、えと、ゆ、浴衣は・・・その・・・く、クリーニングに出してあるのだ・・・!」 もちろん、嘘だ。浴衣は、パン工場の餡の部屋に置いてきたままである。とっさにそう答えながら、目が泳ぐ。ドキンちゃんの疑わしい目つきから逃げるべく、持っていたティーカップを片付けようと席を立った。 「・・・アンパンマンと何かあったんでしょ?!」 自分に背を向ける菌の後姿をじっと見ていたドキンちゃんが、なぜか断言して言った。 「えっ・・・?」 突然出てきた名前に、菌は持っていたカップをシンクに落っことして動揺した。 ガタン、と音を立てたが割れはしなかった。名前を言われただけで顔が赤くなるのが分かる。 「何かあったんでしょ?!」 ずい、と身体を寄せてなおも聞いてくるドキンちゃんは、体格から言えば自分の方が背も高いのに何故だかとても大きく見える。 「何かって・・・」 何を話せというのか、菌は動揺したままおどおどと視線をさ迷わせた。 見る間に紅くなっていく菌の頬を見て、ドキンちゃんは苛立ちを募らせた。 知っているのだ。餡が菌のことが好きで、菌も自覚は無いが餡のことが好きなのだ。 勘でしかないそれは、ハッキリした根拠さえないが、ドキンちゃんは確信を持っていた。 七夕祭りに自分と一緒に来た菌が、森で休憩をしていると思っていたが、その後に餡と一緒に居るところを偶然ちらりと見た。様子がおかしいのはそれからだ。何かあったに違いないのだ。 自分は叶わない恋を追っているが、同居人の、しかも自覚が無いだけで両思いという菌。 その無自覚な症状に苛立つ。 ずるい、ずるい、バイキンマンだけ、いつもずるい・・・。 「どうして両思いなのに、そんなにもたもたしてるのよ。くだらない理由つけてんじゃないわよ。」 「え?」 ボソリとひとり言のように呟いた言葉が聞き取れなくて、菌が聞き返すと、ドキンちゃんは改めてキっと菌を睨み返し、 「バイキンマンのバカ!!!浴衣、今日中に持って帰って来て!!!」 「え、ど、ドキンちゃん・・・!」 吐き捨てるように言うと、振り向かずに足音荒く自室へと戻っていった。 「・・・・・・。」 リビングに残された菌は、軽く溜息をついた。 そもそもが何故怒っているのかもわからない菌だったが、このまま家に居たらいつまたドキンちゃんのとばっちりを受けるかも分からない。 浴衣を持って帰ってくれば多少機嫌は直るのだろうか? いや、今回怒っているのはそういう問題じゃないような気がするし、餡と対峙したくないというのが大きい。さらに、浴衣だけではなく借りた服も洗濯してそのまま部屋に置いてあった。 「一応・・・一応持っていくだけなのだ・・・。」 パン工場に行く気も、ヤツに会う気も、サラサラないのだ・・・。 言い訳のように呟いて自室に戻ると、借りていた服と読みかけの本と参考書を手に、逃げるように出かけた。 昼下がり。 リビングでは餡と辛が、バタコに出された新商品のドーナツをおやつ代わりに試食していた。 「・・・はぁ・・・。」 「・・・15回目!!!」 「え?」 突然目の前で叫んだ辛に驚いて、餡は目を瞬かせた。手には口に入れようとしていたドーナツが、口に入る直前で動きを止める。 「その溜息!今日の朝からもう15回目だよ。何かあったのかよ、餡?」 「15回?ふーん。15回もついてたんだ、溜息・・・。はぁ。」 「だぁぁぁ、16回目!!」 餡が辛を相手にしているのかしていないのか、そんなやり取りをみてバタコが笑った。 「でもそうね、餡。あんた、何かあったの?少し変だわ。」 バタコが覗き込むように餡の顔を伺う。 そのとき、ノックも無くリビングのドアが開いた。 「配達終わったー!あっちー!」 穏やかに効いた冷房が、炎天下から戻った身体に心地よい。 「あら食、お帰りなさい。コーヒー飲む?」 「飲む!冷たいのがいい。」 「はいはい。」 食は言いながら餡と辛が座っているソファに同じように腰掛けた。 「おかえり、食。」 「おかえりなさい。」 「お・・・う、ただいま・・・。」 不思議な雰囲気の漂う2人を、不思議そうな顔で見る。 「・・・?? 何?何かあったの?」 目が合うなり、餡は溜息をついた。 「・・・はぁ。」 「17回目!!」 即座に辛が反応する。 「は?17回目?」 話が見えない食に、バタコがコーヒーとドーナツを差し出しながら言った。 「餡がね、少し変なのよ。」 「変?」 バタコにありがとう、と言い、大きな氷の浮いたコーヒーを飲みながら餡を伺った。 元々ポーカーフェイスの得意な餡だが、言われてみればいつもの元気さが無いような・・・一見疲れているようにも見える。 「朝から17回も溜息ばっかり付いてるんだ。」 食は、そういえば七夕祭り以来、こいつらとも顔を合わせてなかったなぁ、と思う。もう一週間になるか。 「溜息・・・ねぇ・・・。」 「別に、変じゃないよ。」 餡は放っておいてくれと言わんばかりに、頬杖をついてそっぽを向いてしまった。 そんな餡をまじまじと見つめて、食は思い当たったことがあった。 「・・・・・・辛、最近菌見た?」 辛に向き直ってそっと聞いた。といってもコソコソ話したつもりは無いので、恐らく会話内容は聴こえているだろうけれど、餡はそっぽを向いたままだ。 「へ?菌?あー、見てないなぁ。あいつもバテてんのかな?この前熱射病でぶっ倒れてたしな。」 なるほど、と食は大方予想が付いた。七夕からこちら、菌を見かけていないというなら・・・餡の様子がおかしい原因は十中八九、それだろう。 避けられているか、本当に寝込んでいるか、それとも他に理由があるか、どちらにせよ菌関係であることは間違いなさそうだ。 そう検討をつけると、コーヒーを手にしたバタコが同じようにソファに座った。 「どう?甘くないでしょ?」 「うん。美味しいよ。もう少し甘くても全然いいかも。」 「そう?じゃあお砂糖でもまぶしてみようかしら。」 試食の際、食の意見はいつも貴重だ。辛はバタコが出すものは何でも喜んで食べるし、餡も好き嫌いはなく、感想を求めても微妙なところまでは言及してくれないのだ。 「外は暑そうね。」 蝉の声が聞こえ、窓から外を見ると天気は良く、立派な入道雲が遠くに見える。 「暑かったぜ。」 「うへ〜、今からパトロールとか、行きたくねぇ〜!」 「まぁ、そんなこと言っちゃダメよ、辛。」 うんざりした顔で呟く辛を、バタコが優しくたしなめる。 「は〜い。」 まんざらでもなさそうな顔で、辛が大人しく従った。 「食、今日はご飯食べていく?」 「うん。俺手伝うよ。」 「ほんと?助かるわ。買出しは済ませてあるから、夜までゆっくりしてていいわよ。」 「わかった。部屋で寝てるかも。」 夜ご飯の支度の段取りを簡単に決めて、さて、とバタコは立ち上がった。 「いいなー。バタコさんとお料理〜。」 辛が心底羨ましそうに食を見る。 「あらやだ、辛が手伝ってくれると後が大変なんですもの!」 クスクスと笑いながら、大げさに言う。 「ちぇ。」 「さぁさ、あんた達もキリのいいところでパトロール行ってらっしゃい。」 じゃあね、とバタコは仕事へと戻った。 「餡はこんなんだし、俺パトロール行ってくるわ。」 「いってらっしゃーい。」 食は、アイスコーヒーを飲み干しながら見送った。 ちらりと餡を見ると、何やら考え事をしているみたいだ。 さっきのバタコとの会話も、全然入ってこなかったところを見ると相当参っているのだろうか? どうしたものか、と餡を覗き込んでみると、餡が気づいて視線を合わせてきた。 「ねぇ、食。食はおむすびまんにさ、触りたい、とか思う?」 「・・・は?」 突然の話題に目を丸くして餡を見返すと、餡の瞳は大真面目だ。 いきなり何を言い出すかと思えば、そんなことを考えて居たのか・・・。 「そ、そりゃまぁ・・・多少は・・・。」 「そう・・・。ならいいんだ。」 餡は少しホッとしたような顔でいつもの笑顔を見せた。 「・・・菌に会いたいなら会いに行けばいいじゃねーか。俺にそんな質問してたってどうにもなんないだろ。」 「うん。まぁ・・・そうだよね。たださ・・・。」 「ただ?」 餡はチラと目を逸らした。 「・・・・・・会ったら押し倒してしまいそう、なんて・・・ね。」 グラスに残った氷を食べていた食は、噴出しそうになり、むせる。 「げほっげほっ・・・!」 「大丈夫?」 餡は申し訳なさそうに食を伺う。 当然といえば当然?な感情なのだろうか? 例え飯が・・・自分に対してそう思っていたとしても、これは餡と菌の話なのだ。 また、別の問題だ。別の、問題・・・! そう自分自身に言い聞かせて咳をなんとか治め、心を落ち着けて、呼吸を整えてから大げさに肩で息をはぁ〜〜っと吐いた。 「餡・・・パトロールでも行って頭冷やして来い。」 「うん・・・そうするよ。」 餡は素直に頷き、行ってきます、と告げて部屋を出て行った。 強い日差しの中、町の様子を見ながら飛ぶ。 暑さには強い方だと思うが、さすがに夏の太陽は暑い。比較的風が冷たいのがまだマシなところか。 餡の姿に気づいた人々が手を振り、それに答えながら額に浮かんだ汗を無意識に拭う。 ふと、眼下に黒髪の女の子が目に留まった。 でもそれは、菌とは別人だった。その女の子も餡に気づき、手を振ってきた。 餡は苦笑しつつ手を振り返してやる。 「あー、病的だね。」 無意識に、菌を探している。 バタコさんが洗濯はしてくれたが、部屋にかけたままの浴衣を見るたびに思い出してしまう。 黒くて艶やかな髪や、紫黒色の潤んだ瞳や、色白の頬がほんのり染まって紅くなった顔・・・。 「おかげさまで最近良く眠れないよ・・・。」 思い出して呟き、暑さが増したような気がした。 そうこうしていると、広場まで来た。いつもパトロールのコースはこの広場を最終地点にしている。菌が悪戯をしていないこともあって、町は平和そのものだ。もっとも、いつも呼ばれる用事といえば、重い荷物を運んで欲しいとか、道に迷った人の案内だとか、そんなのがほとんどだが、今日はそれらで呼び止められることも無かった。 広場の上空でふわふわと浮いていた餡が、ふと思いついた。 「様子、見に行ってみようかな・・・。」 食に言われたとおり、会いたいのなら会いに行けばいい。 その時どうなるかなんて、その時になんないとわかんないんだし・・・。 とりあえず、顔を見るだけでも・・・。 このまま溜息ばっかりついていても、辛に非難されるだけだ。 思い立つと、餡はパン工場とは逆の方向に進んだ。 広場に隣接する大きな森を抜けてしばらくすると開けた野原があり、さらに進むとその先は高台になっていて、バイキン城が現れる。 餡は大きな森の様子を眺めながら、ゆっくりと飛んだ。 いつも餡パンチで殴られた菌が落ちるのもこの森だからだ。 うっそうと生い茂った木々の葉は長く連なっていて、緑も萌えるように濃く、それを住処にする小鳥たちの鳴き声が響いていた。 しばらく飛んでいると、大きな切り株があり少し開けた場所があった。 よく見ると、開けた場所の隅の方に木々が重なって見えにくいが小さな丸太小屋があるのが目に入る。 「こんなとこに丸太小屋があったんだ。」 何度かパトロールで通ったことはあったが、特に気にしていなかったせいか見落としていたのだろうか。 好奇心にかられて、餡は切り株に降り立った。 周りをぐるりと見回してみると、かすかに水の音も聞こえる。近くに川が流れているのだろうか。 上から見て想像していた時よりも、森の中はずっと涼しく、空気も綺麗で柔らかな日差しが気持ちいい。 丸太小屋に近づいていくと、ふと人の気配に足を止め、息をのんだ。 「バ・・・イキンマン・・・。」 小屋のすぐ横の、ひときわ大きな木の幹に背を預けているのは、会いたかった人物。 木は丸太小屋を隠すように、大きな枝を広げて、菌を守っているかの様にも見える。 餡はそっと歩み寄ると、菌の隣に腰を下ろした。 菌の様子を伺うと、気持ち良さそうに寝息を立てていて起きる気配は無い。 読みかけの本を腹の上に広げたまま置き、その周りには本が数冊と紙袋が一つ、無造作に置かれていた。 いつもの黒いタンクトップに白衣、黒いズボン、という出で立ちだ。 餡は、その無防備ともいえる姿を覗き込んだ。 白くて綺麗な肌に黒いまつげは意外と長く、ほんのり紅い頬に影を落としている。 ふっくらと紅い唇は、わずかに開かれている。 起きちゃうかな・・・? 思いながら、餡はそっと黒髪に触れてみた。 サラサラとした感触に愛しさがこみ上げてきた。 「好きだなぁ・・・。」 溜息を吐いて、じっと見つめる。 「・・・・・・・・・起きないでね・・・。」 ボソリと呟くと、ゆっくりと顔を近づけて・・・そっと唇を重ねた。 顔を上げてそっと菌を伺うが、起きる気配のない様子に少し残念に思う。 自分の心臓がトクントクン、といつもより高鳴っているのに気づく。 ひざを立てて座りなおし、その上に腕を組んで頬杖を付いた。 ちらりと横目で菌を伺い、幼ささえ伺える寝顔を眺めて溜息をつく。 「・・・・・・・・・はぁ。」 その周りに無造作に置かれていた本が目に入る。 どんな本を読んでいるのだろう、と手元にあった一冊を拾い上げてページをめくってみた。 難しそうな数式と、それに対する理論が並ぶ。 「・・・さっぱりわかんないや。」 わかったとしても、今の自分に正しく理解できるかどうか自信が無い。恐らく何を読んでも右から左に抜けていくような気がした。餡はあっさりと読書を放棄して、再び菌に目を向けた。 相変わらず気持ち良さそうに眠る菌。 森の木々が風に葉を揺らせてザワザワと鳴る音が耳に心地よく、涼冷な空気が汗をすっかり乾かし、眠りを誘う。 暑さからくる疲れと、最近良く眠れてなかったことと、菌の気持ち良さそうに眠る姿からいつしか瞼が重くなり、餡は誘われるがままに眠りに落ちていった。 「ふぇっ・・・くしょ・・・。うぅ・・・?」 ぶるぶるっと身震いをしながら目が覚めた。 いつの間にか居眠りしていたらしい。空はオレンジ色に染まり始めていた。 太陽がかげったせいで森の気温も少し下がっていて、肌寒く感じる。 両手を伸ばして伸びをした、と、目の端に何か気配を感じて固まる。 「?!あ、アンパ・・・ン・・・マン・・・?!」 慌てて散らばっていた本をかき寄せ、その場を立ち去ろうとするが、反応の無い餡に気づき、再び固まる。 「・・・寝てる?」 そーっと覗き込むと、餡は穏やかな寝息を立てている。 ほっとして身体の力を抜き、座りなおすとまじまじと顔を見つめた。 小麦色とまではいかないが、程よく日焼けした肌は健康的で、栗色の髪は彼らしい優しい雰囲気を漂わせてる。 汗で額に張り付いている前髪をそっとすくってみると、固まっていた髪はハラハラと解けた。 菌は、ずっと気になっていた七夕のことを思い出した。 好きって、どういう意味だろう?ずっと考えていたが、やっぱり自分にはわからない。 ドキンちゃんに以前言われた。 自分がドキンちゃんに対して思っている「好き」は勘違いであって、本当の「好き」じゃないらしい。ただ一つ、ドキンちゃんに好きだと言われたら嬉しいが、餡に言われた時ほど動揺はしないし、顔が熱くなったり、心臓がうるさく高鳴ったりはしない、ということは分かったのだが。 餡の言う「好き」の意味は・・・そして、自分は餡のことを・・・どう思っているのだろうか・・・。 「・・・ていうか・・・。」 そもそも餡は自分にとって宿敵なのだ。その宿敵を「好き」なハズがあるわけがない。 だがそうすると自分の動揺の説明が付かない。 菌は困りきって餡を眺めた。 餡は相変わらず、穏やかな寝息を立てている。長袖長ズボンの赤色ヒーロー服はとても暑そうだ。顔にかかった髪をかき上げてやろうと手を伸ばした時、餡が寝返りを打った。 「うぅ・・・ん・・・。」 ビクっとして手を引っ込め、慌てて荷物をかき寄せて立ち上がった。 帰ろう。とっさにそう思うと手にしていた紙袋を餡の傍に置き、餡が手にしていた本は諦めて丸太小屋の裏に停めてあるUFOへと向かう。 ふともう一度振り返った時にしばらく思案して、菌は白衣を脱ぐと餡にかぶせた。汗が冷えて寝冷えすると思ったのだ。 餡の顔を一時見つめて踵を返すと、菌はUFOへと向かった。 菌が立ち去ってからどれくらい経っただろうか。 太陽は山の陰に隠れ、空には宵闇が広がっていた。 はっと目が覚めて身体を起こした。 その拍子に、白衣が身体からハラリと落ちる。 「これ・・・は・・・バイキンマンの・・・?」 手には菌の本を抱きしめるようにして眠っていたらしい、先ほどチラと見た本があった。 近くに置かれた紙袋を覗いてみると、中には見覚えのあるTシャツとズボンが入っていた。先日菌に貸したものだ。餡は自分の顔が緩んでくるのが分かる。 日の暮れた森は比較的涼しい。汗が乾いて風邪を引きかねないほどだった。 「バイキンマン、ありがと。」 白衣をぎゅっと抱きしめるようにして、餡は満面の笑みで呟いた。 「よく寝た・・・。」 伸びをすると、汗で張り付いていた服が不快に肌に触れる。 汗で身体は驚くほど冷やされていた。 空を仰ぐと物の輪郭が薄い闇にまぎれてぼやけ始めている。 「もうこんな時間・・・。皆心配してるかな。」 餡は呟き、にやける顔を抑えられないまま、一番星が光り始めた夜に飛び立った。 終 ******************************************************* ぎゃっはーーー!!!!! お、乙女餡子!!!ww なんだなんだこの展開! 少女漫画だ・・・!!笑 ていうか、文章力の無さに打ちのめされてたり。後半がぐだぐだですね(泣) そしてなんか、色々とごめんなさい!! ココまで接近しておいてすれ違いLOVEで許されると思ってんのかぁぁぁ!笑 ぐはっ。生殺しですよね・・・。私も被害者です(泣) 今回、ドキンちゃんにセリフを言わせたくてこの話ができたんだったりしてw 彼女はちゃんと分かってるんですよねー。 そして、飯食チョロ出(笑) やっぱり外せないね、飯食は(笑) あー、こんなもどかしいの、はずかしぃのですが、まぁ行き着くまでの通過点ってことでね。 笑って許してv しかし暑いときにコレはマジきついぞ・・・(ーー;) 実はコレ、14日に書き終わってたモノで。 その後、萌えに萌えていたので手が付けられずに やっとこさ校正&編集作業終わりました(笑) ここまでお読みいただき、ありがとうございましたー!!!^^ 2006.07.21 |